タイプ別で選ぶ診療科

同じ看護師の仕事でも、配属される診療科によって役割が大きく違います。また求められる技術や知識も異なり、就職や転職を考えているときにはそれぞれの診療科の特徴を知って診療科を選ぶことが大切です。例えば、内科はさまざまな疾患に対応する診療科なので、看護知識や経験が豊富な人に向いています。初期段階の人からターミナル期の人まで様々な人が集まっているので、患者さん一人ひとりに合った看護をする必要もあります。慢性疾患を患って居る人も少なくないので、長期の治療に根気よく向き合えることも重要です。一方外科は手術をしてから回復するまでを見守ることが多く、患者さんが元気になる様子を見れるのが特徴です。入院している患者の中には体の自由が利かず、サポートを必要としている人もいるため、ナースコールが比較的多いのも特徴です。

小さな子供に接するのが好きな人におすすめなのが小児科です。自己表現が出来ない子供たちの変化に気付いて、病気を発見してあげるのも仕事の一つになります。さらに親とのコミュニケーションも大事で、より詳しい情報を得るためにも親との会話も積極的に行います。そして投薬での治療が行われるのが精神科です。内科や外科などの患者さんと違って検査の数値で症状がはかれることは少ないので、看護師が微妙な変化を感じ取るようにします。他の診療科では学べない、人間の心のケアについて学べるのが魅力です。さらに、心理カウンセリングといった直接的な看護から一歩進んだ知識やスキルも習得できるでしょう。